2013年8月13日火曜日

石油は「化石」由来じゃないの・・・?!



勉強不足でしたが、”Abiotic Oil” という言葉を最近知りました。日本語の辞書にはないので、日本ではまだ認知されていない言葉のようです。ついでながら、”abiotic” という単語はオックスフォード辞書にはありましたが、abiotic oil はありませんでした。ブリタニカ百科事典では、「石油の成因はいろいろな説があるが、有機成因説が有力である」とあります。つまり、今、我々が信じているように数億年前に生息した水生植物や動物の遺骸が積もって、地質学的な変化を遂げて生成されたというものです。しかし、「有力である」と言っているからには、他にもいろいろな説があるということですね。



Abiotic Oilとは、「石油はこのような堆積物からできたのではなく、地球自体が作りだしている」という説です。マントルで高温と高圧により鉄分とかその他ミネラルが変化して生成されるというもの。だから地球がある限り石油は溢れ出てくるということ。この説はまだ「仮説」ということで、科学者の間でもメインストリームではありませんが、最近アメリカやスウェーデンの科学者たちが科学雑誌に論文を提出しています。最初は、「ソビエト連邦」の科学者が冷戦時代に提唱しました。西側は無視したという事でしょう。



この説が「正しい」なら、我々はもう「石油が枯渇する」という恐怖を持つことはないし、原油価格もそれに伴いリーズナブルになるでしょう。この説を否定する裏には、例の如く「アメリカ石油会社の陰謀説」が言及されています。



どうでしょうか。信じますか。3・11以降、日本では原子力発電をゼロにし、環境に優しい代替エネルギーを使うという議論が活発になされています。いろいろな代替案が出ていますが、この説を信じるなら、まあ、どこを掘っても出てくるというものではないようですが、日本のどこか、掘ってみてもいいんじゃないの、と思ってしまいます。



カナダのGREEN PARTYのポリーシーでは、「石油がたとえ何由来であったとしても、燃やすということに変わりはないのでCO2が排出されることに間違いはなく、石油を資源として使うということ自体に反対だ」と言っています。まあ、こんな石油に頼らないという「理想的社会」はまだまだ先のお話なので、日本の科学者の皆さんも原子力発電の代わりにこの手の研究をしても良いのでは・・・と思いますが、如何。





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