2013年8月13日火曜日

息子の帰省

実は、去年の九月に一人息子が東京に引越ししました。一人暮らしです。お互いに。お正月に帰ろうかなと言っていましたが、まだ引越ししたばかりなので用事があるとか友達に会うとかの目的があるなら帰ればいいけど、「帰らなければいけない」の思いだけなら、新幹線代がもったいないから、どちらでもいいよ・・・と言いました。だって、往復で二万円程ですよ。一~二泊のためなら・・・なんだかな~~~と、思いませんか。



で、今回、先週帰ってまいりました。何か取りに行くものがあるという事で。わたしが、送れる物なら送ってやろうかと思いましたが、どうも秘密のものらしく・・・。



彼は漫画家です。ネットで仕事をしているので、実は住む所などどこでもいいのです。でも、漫画家とは言え、仕事には静かな環境が必要。何もわたしが「喧騒」という訳ではないのですが、やはり、閉ざされた一人きりになれる場所がいるという事で、アパートを借りるなら、どうせなら東京に行っちゃえばと言う事で、東京に行きました。出版社は東京にあるからです。



「秘密の用事」のことです。



彼は、十八歳以上が対象の漫画家です。わたしには何を書いているか全く教えてくれません。わたしも知らぬふりをしていますが、つい先日、彼のペンネームをゲットし、ちょっとアマゾンで調べてみました。「これは一八歳以上の人のみ見ることができます。」の警告が出て、あなたは一八歳以上ですかとの確認が。それで「はい、十八歳以上です。」と、唱えながらボタンを押した次第です。二~三の人が批評を書いていました。わたしはやはり彼の作品は見ない方がいいな、の感想です。彼が見せてくれると言うまで待ちます。



その彼の作品が、我家に置いてあったので、それを取りに来たという用事です。彼は出版社との契約で漫画を書いておりますが、もうひとつ自分の意志だけで書ける自費出版の本を書いています。それをイベント会場で売ります。今度八月にあるイベントに参加することにしたので、以前書いた物も東京に持って行こうとの目論みです。わたしが昼間家を留守にしていた間に、一人で本をパックして宅急便で送ったと言っていました。「もう、これで用事は全部済んだ。」と。



その夜、近所の焼き鳥やで飲んで、次の日の朝、帰って行きました。結局、二泊の帰省でした。やはり昔の人が言う通り、「かわいい子には、旅をさせよ。」ですね。今まで、家にいたら話したこともないような事について話したりしました。トイレの洗剤はどれがいい・・・なんて会話をするなど、想像だにできませんでしたからね。



わたしも一人暮らしで、なんだか・・・ぼんやりした生活でしたが、「淀んでいた空気が少し掻きまわされたようで、わたしも何か行動を起こさなければと感じました。」とメールすると、「僕も、久しぶりにまったりした時間を過ごせたよ。」と返事がありました。親子でも、離れていた方がいい事があるかも・・・。





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