2013年8月13日火曜日

経済効果・・・だって!

浅田真央が銀メダルを取った。イチロー選手も言っていたように初めてのオリンピック出場で「銀」を取って悔し涙を流すなんてとても「凄い」モティベーションの人と思う。それだけ我々が彼女に「金」を期待していたとも言えるが。



で、ニュース番組で彼女の「銀」の経済効果を解説していた。銀なら幾ら、金なら幾らの調子である。なんで今?と思う。いつから我々はお金の事をこうまでも口に出して言えるようになったのであろうか。こんな調子でなんでもお金に換算するような社会になって・・・、この地球は段々悪い方向に進んできたのではないのか。



ほんの二十数年前まで我々は、お金の事を表だって言う事にためらいを持っていた。現金をむき出しのまま渡さないで、のし袋にいれる、封筒に入れる、何もなければ紙に包む、後ろを向いて密かにティッシュペーパーに包んで御祝儀を渡したりしたものだ。未だに年配の人たちは、お金をむき出しで渡されることに無頓着な英会話の先生達にも、恥ずかしそうに、でもちゃんと何かに包んで礼金を渡すのである。彼らにしてみれば、中身を確かめるのに面倒だと思っているだろうけど。



この「中身を確かめる」という行為も、我々にとっては苦手だった。人を疑うことになるから。例えば、お店でお釣りを数える事ができない(ためらう)、お店の人は渡された金額を確かめることができない(ためらう)。しかし、グローバル化の波に乗ってだまされる人が増えてきたとき、政府は「金額を確かめるように」というキャンペーンを張った。そして次に偽札問題である。政府は偽札を調べる装置にお札を入れることは恥ずかしい事ではないというキャンペーンをまた張った。今、受け取った金額を示し「五千円からですね。」というのも、お釣りをていねいに目の前で数えてくれるのも、みんな親切心からしている訳ではないのだ。ただ、オープンにして念を押し、予防線を張っているだけ。



そして今では何でもマネーベイシス。これでいくら儲かるとモティベーションを与えなければ誰も何もしないかのように。温暖化防止もお金、エコもお金、お金の世の中。



いつの頃から、こんな無節操な世の中になってしまったんだろうと、・・・思う。







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