2013年8月13日火曜日

今読みかけの本











The Pillars of the Earth written by Ken Follett





��83ページの物語です。英語で読んでいます。イギリスの1123年から1174年までの物語です。内容はヴィデオゲームのロールプレイゲームのような単純な話ですが、ワクワクします。いろいろな人が「複雑に絡み合い」とは常套句の用語ですが、この本の場合は「簡潔に絡み合い」といったところ。しかし、簡潔な故に素晴らしい物語構成と成っている・・・とわたしは思います。



話の筋に興味ありますか。まだ全部は読んでいません。大体5分の4は読みました。もうそろそろ大団円を迎えるところかと。登場人物をグループに分けると、



��.Tom Builder 家族。Tom 夫(父)、Agnes妻(母)物語の初めですぐ死にます。 Alfred 長男、 Martha長女

��.Prior Philip 良い人

��.Ellen(母)、Jack(息子)森の中で暮らしていた少しミステリアスな人たち。EllenはのちにTomと結婚。

��.Earl Bartholomew の家族。Aliena姉、 Richard弟。Earl であるが、謀反にあって没落。その再興を願う。父Bartholomewは牢獄で死ぬ。

��.Hamleigh 一家。悪い貴族。Bartholomew を落とし入れる。息子WilliamはAlienaに付きまとう。

��.Waleran Bigod 悪いBishop。Philipに悪感情を持ち常に陥れようとする。



と言ったところでしょうか。



こんな羅列では話の内容まではわからないと思いますが、それはともかくとして今までところ興味を持ったことは、



Christians can’t charge interest. です。イスラム教は人にお金を貸して利子を取ることが禁じられているので銀行はないと聞きましたが、中世のキリスト教徒も利子を取ることを禁じられていたのですね。この本の中では、ですからJewが人々にお金を貸しています。だから、Jewが代々金持ちになったのかあ?



もうひとつは、Philipです。フィリップは敬虔なクリスチャンでPriorにまでなります。彼は何の野心もなく、ただ神に仕えます。反対にWaleran BigodはBishopでありながら自分の私利私欲のためにいろいろ策略をめぐらし、高い位置に登りつめようとするし、また良い装い、豪華な住まいなどを求めます。

フィリップは「善」そのもの。すべては神のため。物事がうまくいかなくともそれは「神のご意思」うまくいっても「神の思し召し」。自分の地位とか自分の利益のために何かをしようという考えは全然ないのですが、その考えが人々を巻き込み人々を不幸にしていくのです。というのは、「神」を人々に押し付けるからです。自分がそれを良いことと信じて疑わないから。彼の心は純粋だけど、それがイコール「良いこと」とは成り得ない。人々の生きる目的は人それぞれ別だからです。



わたしの「生きていく」ひとつのポリシーは「人に影響を与えない」と言う事です。いかに自分が良いことと思っていても、それが他の人にとって「良いか悪いか」は謎です。フィリップの場合は彼が「純粋」であるが故にそのことを理解し得ないという不幸です。





ひとまず、こんな感想です。



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