2013年8月13日火曜日

生命の宿命

  <つづき>







我々はこのように奇蹟の生命をこの地球上で手に入れたのだが、その後の生命の発展には過酷な運命が待ちうけていたようである。つまり動物には常に「食物の確保」と言う難題がつきまとうことになるのだ。植物は太陽のエネルギーを吸収する光合成により「生」を維持し、そこで完結している。しかし、動物は自分の体内でエネルギーを生み出すことはできない。動物には「捕食」の道しかない。この著者は「動物は自分の食い扶持を他人に頼る居候みたいなもの。植物は独力で成長と増殖のための栄養分を作り出している。」と表現している。この捕食者・被捕食者の関係は最初には植物対動物の戦いであったが、すぐに動物対動物の戦いに発展していく。植物も負けてはいない。植物も捕食の道を模索し始める。このそれぞれの軍備拡張競争がそれ以前の時代に比べ飛躍的に地球上での生命の進化を推し進める結果をもたらした。いかにして食べられないか、いかにして効率よく捕食できるかのメカニズムである。



そして我々人類はこのヒエラルキーの頂点に達した訳であるが、動物である以上この「生のメカニズム」から脱け出すことはできない。如何に文明が発達しようとも我々は「共生による太古の平和」をかき乱す、攻撃的な性質に満ち満ちた捕食者あるいは搾取者という運命からは逃れ得ないのだ。



0 件のコメント:

コメントを投稿