2013年8月13日火曜日

本について・あれこれ

日曜日は、わたしが読んでいる新聞に「書評」が載る日。この欄を楽しみにしている。そこで今日思ったこと・・・。



最近ロシア文学ブームが再来しているらしい。そう言えば、1ヶ月くらい前に母がわたしに「カラマーゾフの兄弟」を持っていないかと聞いてきたことを思い出した。そうか、これだったんだ。彼女自身、わたしが中学生のころ「世界文学全集」をわたしに買い与えたので、あのグリーンの本の中に(河出書房の全集はグリーンのバックで統一されていた)入っているよと言うと、「あぁ、入っていたっけ」と言って捜したらしい。



「世界文学全集」ばかりでなく「日本文学全集」もあったが、わたしはほとんど読んではいない。彼女は何を思ったか「書棚一本分」の本をいきなり買ってわたしたち兄妹に与えたわけだが、わたしは小さい頃から本といえばアルセーヌ・ルパンの如く冒険小説、探偵小説、SF、ファンタジーしか読まず、教科書然とした文学全集には全然興味がなかったのだ(今は教科書然としているとは思わないが教科書内で断片的に切り取られる「文学」には胡散臭さを感じる)。しかし少しは読んだ。「風と共に去りぬ」とか「ジェーンエア」、「レベッカ」、推理小説っぽいテイストでしょ。あとは、「阿Q正伝」とかトーマス・マンとか学校の宿題の感想文を書かなければいけない時に。そして「ロシア文学」である。わたしが大学生のころ、「ロシア文学」映画ブームがあった。アンナカレーニナなど。それでちょっとは原作に触れてみようかなと、読んだのである。が、生理的・物理的にわたしにはロシア文学を受け入れられないことが判明した。その頃の友達に「実存主義」の小説を読むとめまいがして読み続けることができないと言っていた人がいたが、わたしの場合は臭いである。ロシア文学を読んでいると強烈に異臭が漂ってくるのだ。人は信じないが・・・。



ブームと言えばもうひとつ「蟹工船」ブーム。70年安保闘争には乗り遅れたが、わたしが大学生のころは「ベ平連」(ベトナムに平和を!)。米国帝国主義に反対!と今の中国の簡体文字が「カッコよく」流行として使われたアジビラ。そのころ、やはり「蟹工船」。蟹工船は左翼運動家としては必携書。わたしはもちろんノンポリのただの学生だったが、「蟹工船が書かれた当時は持っているだけで憲兵に連れ去られた」との宣伝文句に踊らされ、「カッコイイ~~~」とばかり文庫本を手に入れた。それは一度も開かれず、ただ本棚の飾りとして長年鎮座していたが・・・いつのまにかどこかに消えた。永久に続くかと思われたベトナム戦争もある日あっけなく終焉し、学生運動に青春を過ごした団塊の世代もあれよあれよと就職活動。その後?年。わたしはいつか団塊の世代が日本の中枢を占める年になり、日本を動かしていける実力を持つ世代になったら「何かが」ひょっとして変わるかもしれないと・・・待ち続けたが、もはやその時も過ぎた。そして団塊2世が再び「蟹工船」か?



「書評欄を読む」わたしのもうひとつの楽しみは、おもしろそうな翻訳書をみつけて原書を買うこと。今日見たのは「プリズン・ストーリー」ジェフリー・アーチャー著。書評を読んでいると・・・何か聞いたことあるな~~~と。なんだマルタの本屋さんで買った本だ。フムフム、書評欄に載る前にその本を買っていたと言えるのはウレシイ。



もう一冊は「コンゴ・ジャーニー」レドモンド・オハンロン著。これは小説ではなく、探検記(?)だ。この本を見つけたのは書評欄でなくその下の「本の広告欄」。アマゾンで検索して原書を買った。それが今日は書評欄で取り上げられている。なぜかウレシイ。上巻下巻それぞれ2415円だが、ペーパーバックでは1冊。(忘れたが)多分1700円くらいだったと思う。これまたウレシイ。





以上、今日の感想です。



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