2013年8月13日火曜日

美術館Ⅱ

以前「北斎展」のことを書きましたが、その頃もう一つ行きたかった展示会がありました。「液晶絵画Still/Motion」展です。これはホントに行こうかなと思ったのですが、場所が三重県立美術館で少し遠かったし、北斎展で幻滅を味わった後だったので・・・・・。三重県立美術館の後、大阪、東京と巡回するとのことですから、もうご覧になった方もいらっしゃるでしょう。



何故・・・美術館には行きたくないと言っているのに、この展覧会には行きたかったのか。



それは、この展示は絵画ではなく「動く映像」だったからです。「絵」であれば、パンフレットとか美術書とかで見ることができますが、動く物となるとその場に行かなくては・・・と。(今は、PCで見れるか?)。ロンドンのテート・モダンに行った時も一番感動したのは「映像芸術」でした。きっと、動く物が好きなのネ。



ビデオアートは1960年代半ばから始まったと言われていますが、今現在、「液晶」というものが発展し、明るい部屋で絵画のように壁にかけて展示することが可能になることにより、「絵画」が「動く」という「表現」ができるようになってくると、いろいろな今までにない新しい表現が可能になって絵画と映像の垣根が取り払われていく勢いであります。



例えば、広告記事によりますと、



森村泰昌「フェルメール研究(振り向く絵画)」では、「真珠の耳飾の少女」が「絵」の中で動いてしまうのです。あるいは、「リトル・デス」では17世紀の静物画のような野うさぎの死体がモニターの中で徐々に腐っていくのだそうです(見たかった~~~)。今、映像が変わっていく写真立て(フォトスタンド?)が流行っているそうですね。そんな感じでこの映像芸術も段々身近な物になっていくかも。



という訳で、



シャープが誇る液晶生産基地・亀山工場がある縁でシャープが協力し、三重県立美術館で最初に展示された模様。チューブ絵の具の発明が「印象派」の誕生に貢献したように、今この新しい表現方法が世間に示されたことにより、映像でも絵画でもない作品群が生まれ出てくることをココロより期待いたしたい次第です。



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