「NO COUNTRY FOR OLD MEN」
----Cormac McCarthy
いつもの様に新聞の書評で知った作家。書評では、ほんとは「ザ・ロード」をいう本の紹介だったのだが、ちょっとわき道にそれてこの本「NO COUNTRY FOR OLD MEN」を買ってしまった。「ザ・ロード」は書評によると、何かカタストロフィーが起きた後の終末世界を父と息子が彷徨する話らしい。この本の英語版を探すためにアマゾンを検索したのだが、違う方向へ行ってしまったという訳。
この本は最近アカデミー賞をとったコーエン兄弟の映画「NO COUNTRY」の原作であるとアマゾンのレビューで知った。その人によると映画のラストが腑に落ちなかったとあったが、わたしはその映画を見ていないのでなんとも言えない。
ここでわたしのこの作品に対して言いたいことのポイントは、その内容のことではなく文体のこと。今までわたしが必死になって学んできた「英語」とは何だったのだろうかと。他の人のレビューでも文体が独特で読みにくいが読んでいるうちにハマルとあった。つまり、文の構造が基本の文法とはまったく違っているということ。例えばknewがknowedであったり(語り手のレベルを表現しているのかとも思うがそうでもなさそうな点も見受けられる)、基本的に「’」が使われていない。また、have + 過去分詞の法則がまったく無視されている。「neither」の使い方も間違っているように思われる(?)。
そこで考えたこと。
わたしは何もちゃんとした英語で本を書けと言いたいのではなく、想像するに町田康の小説なんかも日本語がオリジナル言語でない人にとっては、こんなものかなとも思った。しかし、わたしにはこの文体によって作者が何を意図しているのかがわからない。己の未熟さを実感。そして、英語ネイティヴの人がこのような文体で書かれたものを読むとどのように感じるんだろうか・・・というところが想像できない。今度、英会話の先生に質問してみようかなとも思うが・・・、たいていの先生はそんなこと気にして読んでないし、また変なヤツだと思われるのがオチかな~~~とも。まぁ、「必死」になって英語を学んできたおかげでこのような疑問を持つことができたと考えれば、それだけの成果はあったと言えるのかも。
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