2013年8月13日火曜日

WORLD WITHOUT END・・・(2)

以前も触れましたが、今読んでいる本です。Ken FollettのThe Pillars of The Earth の続編。まだ読み終わってはおりませんが、1237ページのうち340ページ読めました。



そこで、今回「う~~~ん、」と唸ってしまったセンテンスです。



She was clever as well as mean, a deadly combination in an adult.



いかがですか?





前篇と同様今回も登場人物が複雑に絡み合っているのですが、この340ページのうちにほぼ全ての人物が出現したと思われます。今までのストーリーでメインなものはKingsbridge のCATHEDRALのPRIORに就任するための権力闘争です。最終的には、Godwynがこの地位を手に入れることになりそうなのですが、この人の母親が上記のセンテンスで表わされている人物です。これは、GodwynのいとこであるCaris・・・とても活発で才気にあふれ女性が男性に従属すると言う風潮に異を唱えている女の子・・・が幼い時に(10歳くらい)Godwynの母親つまり彼女の伯母さんを評して言った言葉なので “in an adult” となっているのでしょう。つまり、どんなに才気あふれるこどもでも理不尽で意地悪な大人には太刀打ちできなかったという事。





こういった母親と息子の関係は前篇にも出てきました。ものすごくアグレッシヴで奸智にたけた母親とそれを疎ましく思いながらも逆らえず、ある種尊敬とも憧憬とも似た感情を母親に持っている息子。結局は、困難な状況におちいると母親を頼り意見を求めに行く、そして説得され「母親の言う事はいつも正しい」と思う息子。しかし、その母親のアドバイスはいつも奸計なのです。そして、物語の最後には「天罰クダル!」と。



ですから、キングスブリッジのカセドラルの最高峰に登りつめたGoewynもこれからどうなって行くんでしょうか~~~、というところです。





しかしながら、「頭の良さ」と「意地悪」のコンビネーションはどう考えても最強ですネ。









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